こんにちは！ モリスギ！編集部のナナです。
今日は、2017年公開の映画『3月のライオン』をご紹介します。
両親と妹を交通事故で亡くし、天涯孤独となった小学生の桐山零少年。
零の父の友人である将棋一家の幸田家に引き取られ、内弟子となりのめり込んでいった将棋の世界。めきめきと頭角を表していき15歳でプロ棋士になるも幸田家の姉弟からその才能を激しく嫉妬され、家族としての居場所を失います。
将棋の世界で孤独と戦う中、心優しい川本３姉妹に出会います。その交流の中で人間的な成長を描き心を取り戻していく感動作品となっています。
将棋を好きでないと楽しめないのでは？と不安に思っている人も大丈夫。孤独と葛藤する高校生の心の成長を描いているので、青春時代をたくさん悩んで過ごしたすべての人の心に刺さる良作です。
たかが盤上のバトルとあなどるなかれ、緊迫感のある役者陣の演技には手に汗握り、ハラハラ・ドキドキさせられますよ。
まだ観ていない方はぜひこちらの記事を参考にご覧ください！
お品書き（目次）
映画『3月のライオン』はどんな作品？
映画『3月のライオン』は、前編が2017年3月18日、後編が2017年4月22日に公開された、２部制の劇場用作品です。
前・後編合わせて約5時間弱に及ぶ超大作。
原作は、羽海野（うみの）チカさんによる同名漫画。『ヤングアニマル』（白泉社刊）で2007年第14号から連載されています。監修は、プロ棋士の先崎学さん。発行コミックは2018年7月時点で300万部を突破するほどの人気となっています。連載10周年を記念し、アニメと映画制作が発表されました。
監督は、大友啓史さん。『ハゲタカ』シリーズ（2009）、NHK大河ドラマ『龍馬伝』（2010）など骨太な作品を得意とし、映画『るろうに剣心』（2012）では大人気漫画の世界観そのままの迫力ある実写版にして披露、その完成度には原作ファンも納得の仕上がりとなり、2021年4月には完結版の公開を控えています。
実はNHK朝の連続小説『ちゅらさん』の監督も務めており、ホームドラマの手腕も知る人ぞ知るところ。『るろうに剣心』で漫画の実写化に定評があり、盤上のバトルを繊細な人間ドラマとして魅せられる監督として声がかかったというから納得です。
そして、主役・桐山零を演じるのは神木隆之介さん。子役からキャリアを積み重ね『千と千尋の神隠し』（2001年）の坊役、『ハウルの動く城』（2004年）のマルクル役をはじめ、映画『桐島、部活辞めるってよ』（2012）では強烈な存在感を放ちました。
そして『3月のライオン』への抜擢。漫画連載時から「ビジュアルが驚くほど瓜二つだ」との評判もあり、原作ファンも太鼓判を押すほどのキャスティング。また神木さんご自身が将棋ファンかつ「3月のライオン」の熱心な読者でもあり、自他共認める奇跡的な配役が実現しました。
闘うことでしか生きられない。
17歳の将棋のプロ棋士・桐山零と、彼をめぐる人々の終わりなき冒険の物語。
※コピー引用：映画『3月のライオン』公式Webサイトより
幼くして両親と妹を失い、天涯孤独となった桐山零。父親の友人である棋士・幸田柾近（豊川悦司）に引き取られ、内弟子に。将棋の世界にのめり込み、15歳でプロ棋士となります。しかし、幸田家の長女・香子（有村架純）はプライドの高さから零への嫉妬心を抑えきれず敵視、零は幸田家を出て高校生でありながらひとり暮らしをスタート。
零を“心友”と慕う二階堂晴信（染谷将太）や将棋仲間に恵まれつつも、零は心をオープンにはしません。１年遅れで編入した高校。将棋の大ファンである担任の林田が零を気にかけつつも、年齢のひとつ違う零は高校生活になじめず。
将棋の盤上にしか居場所のない零、盤上で戦って存在を証明し、自身を必死に保っています。
そんな中、将棋界の先輩たちと一緒に飲みにいったクラブで酔つぶれてしまった零は、クラブのホステス川本あかりに介抱されます。
零が泥酔の末に目覚めた部屋は、あかり・ひなた・モモの川本３姉妹の住む古い一軒家。この出会いをきっかけに零は川本家の食卓に誘われるようになります。零は、家族としての安らぎを覚えていくのです。
そのあたたかさは、零にとっての救いとなるものでした。それを支えに、盤上の戦いへ挑む決意を新たにします。舞台は、若手ナンバーワンを決める新人戦、そして棋士たちにとっての最高タイトル獅子王戦へ。
零は深い孤独を抱える少年ですが、他の棋士たちもまたそれぞれの形で自身と葛藤しながら将棋と向き合っています。盤上という小さな舞台で駆け引きされる鬼気迫る壮絶な闘いの時間。お互いに１分１秒たりとも譲ることのない息詰まる局面を過ごします。
零は、川本３姉妹や他の棋士たちとの交流をきっかけに、人としても棋士としても少しずつ成長していきます。成長した先に、幸田家の香子と歩との間に生まれた深い溝は埋めていけるのでしょうか・・・！？
天才棋士・桐山零を見守る5時間超の成長物語に、いつの間にか目から涙が流れています・・・！
零の成長過程は見どころの一つではありますが、零を取り巻く人達のあたたかさもまた魅力的です。
担任の林田（高橋一生）が絶妙な距離感で零を叱咤激励する姿には、観ている側もほっこり安心感。後編では影のある棋士・後藤正宗（伊藤英明）との対局中の壮絶な心理戦に続々しつつも、後藤へのリスペクトを感じさせる零の表情に、胸が詰まります。
特に、川本３姉妹のあかり（倉科カナ）のくったくのない笑顔や深い包容力には、多くの人が癒やされることでしょう。作品の中でのオアシス的な存在です。
将棋という闘いの世界と、学校や家庭というホッとする場所。対局にある世界線を描くことで人間ドラマとしの奥行きが感じられ、じっくりと味わいたい読後感のいい作品となっています。
また、将棋に興味のない人でも人間ドラマとして楽しめます。タイトル戦の舞台である、姫路市にある書写山圓教寺、山形市の宝珠山立石寺のロケーションもとても美しく迫力ある対局シーンにさわやかな彩りを添えているのも必見ですよ。
Googleマップで、映画『3月のライオン』の埼玉県ロケ地をみてみる☆
（※本編では、ちょっとした微笑ましいアイテムとして干し柿が登場しています）
映画『3月のライオン』では、三郷市と比企郡小川町で埼玉ロケが行われていました！
Googleマップ搭載、ストリートビューの使い方
Googleマップの「ストリートビュー機能」を使って、世界中の名所をめぐることができます。
使い方は簡単ですよ。
１．スマートフォンに「Google Maps」アプリをダウンロード
２．「Google Maps」アプリを開く
３．検索窓で目的地を検索
４．ヒットした地図の左下にある、反時計回りの矢印が書かれた小さな写真をタップ
この流れで、ストリートビューを楽しめます。
見たい景色を見るには、画面をスクロールしたり、拡大したりします。
地図上で見たい場所を長押しすると、赤いピンで指定されます。ストリートビューが見られる場所には小さな写真が左下に出現します。
桐山零がプロ棋士をしながら通う私立駒橋高等学校の校門と屋上シーンは、三郷市の「埼玉県立三郷工業技術高等学校」
☆祝☆クランクイン！
本日は高校での撮影。晴天で好調にスタートしました。 #3月のライオン pic.twitter.com/vQdnSGaCwT— 映画『３月のライオン』 (@3lionmovie) March 26, 2016
零が１年遅れで編入して入学した私立駒橋高等学校。実質ひとつ学年の違う零を気にかけて、ランチタイムに気さくに声をかけるのは、担任の林田（高橋一生）。
林田が大きなカップラーメンを片手にフラフラと現れて零に話しかけるシーンは、はじめこそ「何だ？このゆるい先生！？」と笑ってしまう雰囲気。
話が進むにつれ、零を心底心配しているのだなとわかります。
🌸『#3月のライオン』闘いの前編 名場面④🌸
考えたくないんだけど、
もしかして桐山、俺より月給高くない？
――林田高志(駒橋高校 教師) #高橋一生 pic.twitter.com/QeJ2Jmc2Eo
— 映画『３月のライオン』 (@3lionmovie) April 10, 2017
そんな零と林田の名シーンが撮影されている学校屋上シーンは、三郷市にある「埼玉県立三郷工業技術高等学校」で撮影が行われました。
二階堂晴信がリムジンで零を迎えにくるシーンにも写っていた校門も、「埼玉県立三郷工業技術高等学校」のものです。（※高校では目立ちたくない零が、空気を読まない二階堂晴信にあたふたしていてとてもおもしろいカットでしたよ！）
主に、外観が使われています。いつも張り詰めている零の心がゆるゆるしているので、心情的にとてもホッとするロケーションです。
「今日給料日か…きりやまぁ、映画でも観に行くか」
「えっ？」
映画『#3月のライオン』は前編＆後編ともに、絶賛公開中！ pic.twitter.com/dcByt2Jt4b— 映画『３月のライオン』 (@3lionmovie) April 24, 2017
＜アクセス情報＞
・施設名：埼玉県立三郷工業技術高等学校
・住所：埼玉県三郷市彦成3丁目325
桐山零がプロ棋士をしながら通う私立駒橋高等学校内の教室や職員室のシーンは、比企郡小川町の「旧上野台中学校」
＜＜林田先生に怒られちゃうくらい、連続投稿申し訳ございません＞＞
皆さんのお近くの映画館はありましたでしょうか？投稿した映画館以外にも、イッキ見できるスケジュールを組んで下さった映画館は全国にたくさんあります！ぜひGWは、#3月のライオンイッキ見 をお楽しみ下さい！ pic.twitter.com/QVA5dOUysc— 映画『３月のライオン』 (@3lionmovie) April 28, 2017
高校の内部である教室や職員室のシーンは、埼玉県比企郡上野町の「旧上野台中学校」が使われています。
映画『恋は雨上がりのように』やドラマ『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』他多数の学園ものの作品でよく登場する埼玉ロケ地です！
＜アクセス情報＞
・施設名：旧上野台中学校
・住所：埼玉県比企郡小川町 町東小川2丁目
まとめ
映画『3月のライオン』の埼玉ロケ地、桐山零の通う私立駒橋高等学校は、外観が三郷市にある「埼玉県立三郷工業技術高等学校」、教室が比企郡小川町にある「旧上野台中学校」でした。
この作品は、将棋に関心がない人こそずぶずぶとハマってしまう繊細な作品かもしれません。深い孤独とともに40個の駒を心の友として将棋の世界で孤軍奮闘してきた零が、多くの人たちの優しさや厳しさに触れて人間的に成長していく姿に胸を打たれます。
その中で、将棋の世界の迫力やおもしろさに引き込まれることでしょう！
そして、零の住む下町の風景や隅田川、また闘いの場所である歴史あるロケーションがとても美しく映像美としても楽しむことができます。
2021年3月現在、将棋ブームは少し落ち着いているようには見えますが、当の将棋界では白熱した闘いが日々行われています。ぜひその世界をのぞくきっかけにしてみてはいかがでしょうか？
3月は降級をかけた最終局が行われる月とのことで、棋士にとっては緊張感あふれる季節。
桜の季節にぴったりの作品です。春休み中のお子さんたちにもおすすめですよ！
2021年2月25日現在、AmazonPrimeVideoにて独占配信されていますよ！
※参考サイト
※後編の予告編はこちら
・映画『3月のライオン』前編・後編、動画配信サービス
AmazonPrimeVideo、Netflix、U-NEXT、FODプレミアム、Hulu、dTV他
※川本ひなたを演じた清原果耶さん主演の映画はこちらもおすすめ！
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