【ドラマ『ねこ物件』】人付き合いが苦手な人におすすめ「猫好き“コミュ障”主人公の成長物語に期待

こんにちは! モリスギ!編集部のナナです。

今回のにゃんこのおすすめは、ドラマ『ねこ物件』です。

にゃんこ
にゃんこ
不動産屋さんのおはなしにゃ?
猫と住めるシェアハウス、前のめりで興味あります!
編集部ナナ
編集部ナナ

猫に気に入られないと入居できないねこ物件「二星ハイツ」のオーナーは、猫が大好きで人付き合いが苦手な青年とと猫2匹。

さわやかなイケメン俳優・古川雄輝さんが主役、癒やしの“猫エンターテインメント”作品が、2022年4月より放送、配信中です。

ゆるい世界観の『ねこ物件』初回視聴、今後の展開において気になるポイントを3つ紹介しようと思います!

人付き合いが苦手な主人公・優斗は、人間的にどう成長していくのか

主人公の二星優斗(ふたぼしゆうと)(古川雄太)。両親ははやくに亡くなり、日だまりのように穏やかな祖父(竜雷太)と猫2匹(チャー&クロ)とでのんびり暮らしていました。

ある日、祖父が突然他界。優斗は猫2匹と生きていくことになるのですが、優斗は人付き合いが苦手で働いた経験がなく、収入が途絶えることに。祖父の残した遺産はあるものの、これからの人生を生きていくためには働かなければいけません。

「僕は猫とここにいます」。心配する親戚をよそに、猫と生きていくと決める優斗。そこに意固地になる優斗を助け舟を出したのが、祖父が懇意にしていた不動産屋「四つ葉不動産」の広瀬(長井短)でした。

広瀬は、優斗の代わりに祖父の遺産を整理し現在の住まいをリフォーム。「猫と暮らすシェアハウス」として入居者を募集し、家賃で生計を立てることを提案します。

といっても、いきなり優斗のコミュニケーション下手が変わるわけがありません。ほんの少しずつですが、広瀬の献身的なサポートでシェアハウスの入居条件を決めたり入居者の面接をしたり行動に移します。

突然に一人きりになってしまった優斗。両親が亡くなった後、孤独な優斗をそのまま受け止めおおらかに見守ってきた祖父の存在は、想像以上に大きいでしょう。そこに2匹の猫。寂しさで心を閉ざしたであろう優斗が、唯一素直になれる家族だったに違いありません。

不安がよぎるたび、おじいちゃんの声がよみがえります。「おじいちゃんはなんで猫といっしょに住んでるの?」の問いかけに答えてくれた言葉が。

猫といっしょに過ごす時間は決して無駄にならない
それはいつかなんかのためになる
優斗にもそのうちわかるさ やさしくな

生きていくために提案してくれたシェアハウスを営むにあたり、その意味を改めて考えます。

例えば、猫は人と適度な距離感をもって暮らしています。ということは、人と接するときも、猫と接するのと同じように思いやりをもってコミュニケーションすればいいということを、遠巻きに伝えたかったのかもしれません。

とはいえ、当面の優斗の課題は、入居者希望の人を目前にガッチガチな態度になってしまうこと。こわくて逃げているだけじゃダメ。自分から歩み寄る勇気を。入居者との共同生活で、おじいちゃんの教えがどう活かされどんなふうに人間的に成長していくのか、ちょっと楽しみです。

猫優先の共同生活ルールは、成り立つのか?

入居者面接で、猫を動物やペットとして接する入居者希望の人たちに、大きなストレスを感じてしまう優斗。彼の猫を大切にしたい気持ちもわかります。でも己の価値観だけを守っているだけでは、入居者ゼロのまま、生計が立てられません。

シェアハウス計画にあきらめの姿勢をみせる優斗に、広瀬はこう言います。

亡くなったコウゾウさんは満足なんでしょうか?

人付き合いが苦手で働くことすらこわい内向的な性格も含め、優斗をまるごと受け入れてくれていたおじいちゃん。そんなおじいちゃんが残してくれた家を、広瀬が親身になってアイデアを出し、シェアハウスに改造してくれた。広瀬とつながった人間関係を無下にしてしまったら、おじいちゃんもきっと悲しむでしょう。

そこでまた、優斗はおじいちゃんとの会話を思い出します。

(おじいちゃん:)ユウトには夢はあるか?
(優斗:)わかりません
(おじいちゃん:)夢を持つ人とふれあえばいい。そうすればきっと、優斗の夢も見つかる
(優斗:)猫と遊んでいられればいいです
(おじいちゃん:)ははは!それもいいな。だけど夢をもつとなおいい。もっと猫を好きになるぞ

猫と自分だけの世界に閉じこもっていた優斗。おじいちゃんの言葉をきっかけに「二星ハイツ」の家訓7箇条をつくります。これは同時に、入居者条件でもあります。

1 猫の暮らしを最優先すること
2 原則朝食は入居者みんなでいっしょに食べること
3 常に部屋は整理整頓し、清潔に保つこと
4 入居者同士協調性は持つも、干渉しすぎないこと
5 猫の誤食を防ぐため、食べ残しは適切に処理すること
6 猫を愛せない者を、家に招かないこと
7 この家は夢を持つ人のためにある

なかなかに厳しい6箇条。うまく行くのか、かなり興味津々です。朝食を同じ時間に食べるというのは、まるで学生時代のサークル合宿。想像するだけで笑っちゃいました。

そして「夢を持つ人」が条件に加わり、全7箇条に。今の時点では夢を持っていない優斗は、夢を持つ入居者からどんな刺激を受けるのでしょうか。

これから猫を飼う人のヒントになる、祖父譲りの優斗の哲学

子どもの頃から猫といっしょに暮らしてきた優斗は、猫も家族同然。面接時の入居希望者の「猫にエサをやりたい」の発言だけで、価値観の違いにパニックをおこすほどです。

家族になる人に妥協はできません
同じ家に住んでいれば、それ、家族です
家族になれない人と住むくらいなら、ひとりのほうがマシです

なぜこれほどの想いが優斗にあるのかといえば、それは祖父の影響を大いに受けているから。象徴的なのが「家族は同じものを食べる」という二星家の家訓です。

猫も人も、同じ家族。違うものを食べることは、あってはならないという考え。まあ猫と人間は生物的に違うので、ちょっと考え方が行き過ぎかなというのが個人的な本音ですが、突き詰めると究極の哲学といえますよね。

猫が食べるものは、粗野にしてはいけない。健康を考えた食生活を送る。猫の生活リズムに合わせて、ごはんを準備する。

これくらいの覚悟がなければ猫を飼ってはいけないよ、というメッセージにも捉えられます。

コロナ禍でおうち時間が増えたのをきっかけに、生活に「癒やし」を求めて動物を飼う人が多くなりました。一方で、飼ったはいいものの想像以上に大変だったと手放すケースも同様に増えています。

<猫を取り巻く現状>
2020年度1年間で保健所が引き取った猫の個体数は「44,798」。殺処分されてしまう猫がまだまだ多いのが現状です。
※参考  環境省自然環境局、動物愛護管理室の資料(※2020年4月1日〜2021年3月31日までのデータ)による

行き過ぎだと思われる家訓は「猫を家族同然に大事にしてほしい」という想いの表れ。ドラマを通じて、改めて猫と真剣に向き合ってみるのもいいかもしれません。

おまけ:「二星ハイツ」のロケ地は、埼玉県坂戸市の古民家スタジオ

埼玉ロケ地を紹介している本メディア「モリスギ!」。「ねこ物件」の舞台「二星ハイツ」は、埼玉県坂戸市の「名主(なぬし)の古民家」でした。

築100年以上の古民家がシェアハウス。隣近所で助け合っていた古きよき時代のコミュニケーションが、自然ととれるような気さえしてきますね。

お近くの方は、ちょっと遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

<施設情報>
・施設名称:名主の古民家(築100年以上、ロケーション・レンタルサービス)
・住所:埼玉県坂戸市赤尾1619
・公式サイト:https://kominka-location.com/

まとめ

猫とイケメンが織りなす、癒やしの猫エンターテインメント。人付き合いが苦手な優斗、猫たちが気に入ってくれた入居者の仲間たちとどんな関係性を築いていくのか、猫のかわいさとともに優斗の内面の変化もとても楽しみです。

それにしても、空き家対策や暮らし方の変化で、猫といっしょに住めるシェアハウスが増えていきているという事実にちょっとびっくりしました。

多様な暮らしを経て、人間も、猫を含む動物たちも、誰もがしあわせになる豊かな生活が増えていきますように。本ドラマが、猫と暮らす一歩として何かしらの選択肢になるといいですね!

<作品情報>
『ねこ物件』
出演:古川雄輝、細田佳央太、長井短、上村海成、本田剛文、松大航也、竜雷太 他
監督:綾部真弥、田口桂
脚本:綾部真弥
(C)「ねこ物件」制作委員会2022
公式サイト:https://neko-bukken.com/

※「にゃんこ」の活動について、詳しくはこちらをご覧ください。

ロケ弁当「楽GOHAN」公式エンタメ応援キャラクター「にゃんこ」について

※出会えた猫ちゃんと最後まで過ごして欲しいという想いを込めた作成した、絵本の朗読動画です。
<にゃんこから10の手紙>

※「にゃんこ」がミュージックビデオになりました!
<Answer〜ニャンダフルライフ>

※2021年に放送されたドラマ「おじさまと猫」。ぬいぐるみの“ふくまる”の演出には多くの人が驚きました。草刈正雄さん演じるおじさまと愛猫ふくまるの愛にあふれる共同生活、癒やしの宝箱です。

【ドラマ『おじさまと猫』】孤独だったおじさまと愛猫ふくまるの交流が愛おし過ぎるストーリー



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