見るべし!ほのぼのゆるい時代劇映画『 猫侍』。<サムライ×猫>のギャップに癒やしがとまらない!【ネタバレ含む】
こんにちは! モリスギ!編集部のナナです。
今回のにゃんこのおすすめは、映画『猫侍』です。2013年当時、人気を博した猫時代劇なんです。
登場する白猫「玉之丞」、その美しさに瞬時に魂を抜かれてしまうほどの美猫。まんまるキラキラした瞳に、色艶のいい毛並み。赤い組紐の首輪。そして、北村一輝さん演じる強面で孤独な侍。このギャップがとにかくおもしろくてたまらない作品です。
そして、侍が出てくるのに人を斬らない世界線。ゆるい、ゆるすぎるんです。
お品書き(目次)
映画『猫侍』はどんな作品?
『猫侍』は、2013年に放送スタートした猫好きの中で知る人ぞ知る深夜ドラマです。
猫とコワモテ浪人剣士が織りなす、笑ってホロっと泣ける物語。猫の癒やしの表情はもちろんのこと、本格的な殺陣シーンもありちょっとした緊迫感も味わえます。
この<時代劇×侍×猫>の組み合わせがファンを虜に。人気を呼び2014年に映画が公開されました。
映画版は、ドラマのシーンを織り交ぜつつ構成しなおした完全オリジナルストーリー。ドラマ版を観ていなくても楽しめます。
コワモテ浪人剣士、人呼んで“まだら鬼”・斑目(まだらめ)久太郎を演じるのは、北村一輝さん。濃いお顔立ちと剣士としての所作が美しい…のですが、どこか抜けている久太郎の心の声には大爆笑必至。コメディアン俳優としても魅力たっぷりです。
難しいことはなにも考えず、猫と侍の“ギャップ萌え”にひたりたい作品です。
(C) 2014「猫侍」製作委員会
ー萌えるサムライー
時は幕末。かつて百人斬りと恐れられた剣客は、浪人となり果てていた。行き場を失った男に久々に舞い込んだ仕事。それは、敵対一家の親分が飼っている「猫」を斬れ。というものだった。金に釣られて押し入った屋敷、くりくりの白猫が無垢な瞳で見上げていた…。(C)2014「猫侍」製作委員会
※文章引用:Amazonプライムビデオ『劇場版 猫侍』より
※以下、ネタバレを含む記述があります。ご注意ください。
コワモテ浪人剣士(北村一輝)が、猫を愛でる表情にメロメロ
元加賀藩の剣術指南役の腕前を持ち、今は訳あって浪人剣士の身、斑目久太郎(演:北村一輝)。離れて暮らす妻と娘を気にかけつつも、傘作りの仕事もそこそこに貧乏生活を送っていた。
そんな久太郎のもとに“猫斬り”の依頼が舞い込みます。猫の名は「玉之丞」。お金に目をくらませた久太郎は、依頼を決行すべく玉之丞のいるお屋敷へ忍び込みますが、つぶらな瞳に瞬時にノックダウン! 自宅に連れ帰ることに。
紆余曲折あり、玉之丞と共に暮らすことにした久太郎。いたずらで家を荒らされ「貴様…!」と叱ろうとするも、まんまるな瞳でニャーと鳴かれて心がズキューン「萌えー!」。
内職中の久太郎の太ももに乗ってくつろごうとする玉之丞をツンデレで払い除けたり、ハタキを使って真剣に遊んだり、常に玉之丞のことを気にかけているまなざしに、胸キュンがとまりません…!
さらにハッパをかけてくるのが、玉之丞のお世話中に流れる“まだら鬼”のテーマ。北村一輝さんが低音&イケボイスで童謡テイストで歌っているのがツボにハマります。骨抜き必至の癒やし効果。観終わったふと思い出しては口ずさんで、心の中で大爆笑するほどです(笑)
玉之丞のようなかわいらしい猫がいたら、視聴者も同じ行動をしますよね。猫が大切にされているのは見ていて安心感に包まれます。
久太郎に共感しつつも侍のギャップにおかしみがこみあげてくるところが、『猫侍』の魅力のひとつです。
「猫は道具ではない」本質を突く名ゼリフに感じる“猫愛”
猫派と犬派の一族同士がいがみ合っていたのが原因で、玉之丞の命が狙われていたわけですが。
ラストの最終決戦で、猫派の親分の言い放つ一言が最高にシビれましたよ。
江戸は天下太平!犬も猫も人もない!
猫は道具ではない。
おまえらはな、すぐ目で物をみる。心で見るんだ。
ほらみろ、安心しとる。ヤツのところにいるべきだ。
久太郎の腕に安心して抱かれている玉之丞を見て
大事にしてやれ。これからが大変だぞ。
と優しいエールを送ります。
犬派の親分は、愛犬の秋田犬を愛情たっぷりにワシャワシャと力いっぱい撫でます。
ラストの太刀打ちシーンはちょっと緊迫感。玉之丞を片手で抱きながら刀を振る久太郎の姿は見どころのひとつです。
最後の最後は大団円。 時代劇でありながら人も動物もいっさい斬らない世界線には、やさしさしか感じませんでした。
とにかく癒やしを求める人におすすめします。
猫好き必見!悶絶レベルのかわいすぎるエンディング
愛くるしい玉之丞を演じたのは、動物プロダクション「ZOOプロダクション」に所属する名女優猫・あなご。
映画のエンドロールでは、あなごのかわいすぎる姿を何カットも堪能できます!
まっしろなお顔にキラキラ輝く、大きくくりくりの瞳。あまりのかわいらしさに「はあ…」とため息がこぼれっぱなし。
そんな多くの人に愛された玉之丞ことあなご。2019年8月13日に、猫生21年を大往生で終えたそうです。
ZOOプロ、あなごが虹の橋を渡っていきました。
お気に入りのベッドで眠るような静かな最期でした。
あなごを愛してくださった皆様、ありがとうございました。https://t.co/yRyO6rV3GA #アメブロ @ameba_officialさんから— ZOO (@zoo_japan) August 14, 2019
“魔性の美猫”として愛された、女優猫あなご。虹の橋を渡ったあとは、キラキラのお星さまとなって見守ってくれているのでしょう。
多くの方々に愛された白猫レジェンドあなごさん🐾
8/13に三回忌を迎え、多くの方よりお供えやメッセージなどを頂戴しました 😊
皆様のご厚意に感謝いたします 😌#ZOO#ZOOプロ#あなご#白猫#レジェンド#三回忌#ありがとう pic.twitter.com/zqCOfzPWAP— ZOO (@zoo_japan) August 17, 2021
三回忌を終えてもなお愛されている様子に、あなごが大切にされてきたことがよくわかります。姿は見えなくても『猫侍』という作品でこれからもたくさんの人たちを癒やすことでしょう。
あとがき
彫りの深いお顔立ちを武器にクールな役どころが多い印象の北村一輝さん。女優猫・あなごとの競演は、新境地を魅せてくれました。
大躍進を続ける北村さんを、天国からずっと見守っているのでしょう。そしてたくさん作品に出演してくれたおかげで、いつでもかわいいあなごに会えるのもうれしいですね。
『猫侍』は小さなお子さんといっしょに純粋に楽しめる作品です。久太郎&玉之丞にもっと癒やされたい人は、ドラマ版や第2弾の映画『猫侍ー南の島へ行くー』もどうぞ。ゆるさに骨抜きにされてしまいますよ。ぜひ、ご家族いっしょにご覧ください!
◆作品情報
映画『猫侍』
公開日:2014年3月1日
出演:北村一輝、寺脇康文、蓮佛美沙子、浅利陽介、戸次重幸、温水洋一、津田寛治、齋藤洋介、小野寺昭 他
原作:『猫侍』森川秀樹(AMG出版 TOブックス刊)
主題歌:真心ブラザーズ『I’M SO GREAT!』
監督:山口義高
脚本:永森裕二、山口義高、城定秀夫
製作総指揮:吉田尚剛
原案・プロデュース:永森裕二
配給:AMGエンタテインメント
(c)2014『猫侍』製作委員会
※動画配信サイト
AmazonPrimeVideo、ABEMA、U-NEXT
※「にゃんこのおすすめ」カテゴリの記事は、エンタメ応援と小さな命と最後まで一緒に過ごしてほしい活動の元に作成しています。
「にゃんこ」活動詳細については、>>>こちら をご覧ください。
◆にゃんこの新しいミュージックビデオ絵本が、2021年7月7日にリリースされました!
大切な人、大切なペットを想いながら聴いてください!
<古川愛理×にゃんこから10の手紙【特別版】「いつかくること」>
◆「にゃんこ」がミュージックビデオになりました!
<Answer〜ニャンダフルライフ>
◆出会えた猫ちゃんと最後まで過ごして欲しいという想いを込めた作成した、絵本の朗読動画です。
<にゃんこから10の手紙>
◆「にゃんこのおすすめ」関連記事
書いた人