【さいたま市・嵐山町】吉沢亮が獅子舞を踊った神社はどこ?ドラマ『青天を衝け』編〜Googleマップで見られるドラマの埼玉ロケ地特集

こんにちは! モリスギ!編集部のナナです。

今日のバーチャルロケ地特集は、ドラマ『青天を衝け』です。

2月14日のバレンタインデー、ついに待望の新大河ドラマがスタートしました!

2024年に20年ぶりに新デザインとなる一万円札の顔、渋沢栄一。2019年貨幣デザインが刷新するという発表が財務省からあったとき、どれだけの人が渋沢栄一を知っていたでしょうか。

おそらく「誰?」と思った方が多かったのでは? 2021年の大河の顔になると決まってから、多くの人が渋沢栄一の偉業に改めて触れるきっかけとなりました。

そして2021年が到来。大河ドラマにて誰にでもわかる渋沢栄一の物語を通じて、老若男女問わずめいっぱい栄一について学びを深める1年がきましたよ。

渋沢栄一は、埼玉県深谷市出身。埼玉県も盛り上がっています!

それではさっそく『青天を衝け』第1・2話で登場した埼玉ロケ地をご紹介します!

ドラマ『青天を衝け』はどんな作品?

『青天を衝け』は、2021年2月14日から放送がスタートした、第60作目のNHK大河ドラマです。
主人公は、埼玉県深谷市出身の偉人、渋沢栄一。数々の功績を称えられ「日本資本主義の父」と呼ばれています。具体的には、日本最古の銀行を創設、約500の企業を育成、約600の社会公共事業に関与しました。

その渋沢栄一の波乱万丈な幕末から明治までのストーリーを描きます。

脚本は、大森美香さん。数々のヒットドラマの脚本を担当、NHKでは朝の連続テレビ小説『風のハルカ』や『あさが来た』を執筆しています。

にゃんこ
にゃんこ
にゃ!『あさが来た』と言えば五代様!『青天を衝け』でも同じディーンフジオカさんが演じるんだにゃ!すごいにゃ!

主人公・渋沢栄一を演じるのは、吉沢亮さん。今が旬の人気俳優が大抜擢されたことで、発表当初は賛否両論入り乱れるほど話題になりました。

「今までビジュアルで判断されることが多く悔しい場面もあった。しっかりと演技で魅せていきたい」とNHKのトーク番組で語っていた吉沢亮さん。生涯情熱をもって駆け抜けた栄一の人生をどう表現するのか、目が離せません。

そして、栄一の運命を変えた人とも言える人物・徳川慶喜を演じるのは、草なぎ剛さん。
馬に乗る姿や弓を引く姿には、威厳はもちろん気品も併せ持っています。ただそこに存在するだけでただならぬオーラをまとっている演者ということで、草なぎ剛さんが選ばれたそうです。

一農民だった渋沢栄一が、なぜ徳川慶喜の下に仕えることができたのか。パリに行きどんな視点を持ち帰って日本を激変させようと決意し、どう周囲に考えを示してどんな行動を起こしたのか。

幕末から近代までの、時代を大きく変化させた栄一を知るきっかけになる大河ドラマ『青天を衝け』。1年をかけて、栄一といっしょに学びながら駆け抜けましょう。


(藍染めの原料となる藍の葉栽培。重労働です)

すでに徳川のお命は尽きています

渋沢栄一が命をかけて発したこの言葉。徳川慶喜の目前に覚悟を決めてひれ伏すシーンでドラマの幕明けです。ややもすれば打首の時代。この思い切った行動をきっかけに、近代日本への道がひらきます!

渋沢栄一は、武蔵国の北・血洗島(ちあらいじま)の生まれ。父親の渋沢市郎右衛門(小林薫)は、養蚕・藍玉づくり・米野菜と、農家として商人として岡部藩を支えるほどの領民でした。

その豊かな家に育った栄一は、長男で3人きょうだいの真ん中。働き者のやさしい母・ゑい(和久井映見)の愛情をたくさん受けてわんぱくに育ちました。


(お蚕様。生活を支えてくれる家族同然の大切なパートナー)

商人の父は、時に江戸へ。栄一にとっては憧れの町。行きたい衝動を伝えるも、まだ幼いため市郎右衛門は厳しく諭します。しかし、栄一は姿をくらませて家族を心配させます。心配でたまらないゑいが物音を聞きつけ、栄一を探し当てます。反省するでもなく、「かっさま、ギューッとしておくれ」としっかりとゑいに甘える栄一。引き換え、市郎右衛門からの厳しい罰もしっかりと受けるのでした。

栄一は幼少期から、市郎右衛門から徳川家康や論語の教えを、またゑいからは思いやりの心を叩き込まれます。

とっさまの気持ち、かっさまの気持ち、みんなの気持ち
相手のことを想像するんだで。

人は生まれたそのときから一人ではないんだよ。
いろんなものとつながってんだよ。
それをここ(胸)の奥底だって分かってんだよ!

あんたがうれしいだけじゃなくて、みんながうれしいのがいちばんなんだで。

1話、2話では、渋沢家の豊かな家と周りの優しい人たちに囲まれて育った栄一が描かれます。栄一の土台の部分を理解できる幼少期、子育てをしている人には特に勉強になりますね。

Googleマップで『青天を衝け』埼玉ロケ地をみてみる☆

『青天を衝け』第1・2話で登場した埼玉ロケ地は、さいたま市と嵐山町でした。

Googleマップ搭載、ストリートビューの使い方

Googleマップの「ストリートビュー機能」を使って、世界中の名所をめぐることができます。
使い方は簡単ですよ。

1.スマートフォンに「Google Maps」アプリをダウンロード
2.「Google Maps」アプリを開く
3.検索窓で目的地を検索
4.ヒットした地図の左下にある、反時計回りの矢印が書かれた小さな写真をタップ

この流れで、ストリートビューを楽しめます。
見たい景色を見るには、画面をスクロールしたり、拡大したりします。

地図上で見たい場所を長押しすると、赤いピンで指定されます。ストリートビューが見られる場所には小さな写真が左下に出現します。

高島秋帆に会いに、渋沢栄一らが夜中に忍び込む岡部の陣屋は、さいたま市の「永田家長屋門及び簓子(ささらこ)塀」

第1話、農作業中に岡部藩が囚えた罪人を連れて要人たちが中の家(なかんち)の前を通過していきました。渋沢栄一(小林優仁)が頭を少し上げると、かごに囚われた罪人と目が合います。

その後、栄一や渋沢喜作(石澤柊斗)、尾高長次郎(須東煌世)、尾高千代(岩崎愛子)は、川へ遊びに行きます。そこで、千代が祖母からもらったのだと大切にしていた赤いつげ櫛を落として、流されてしまうのです。

懸命につげ櫛を追う栄一。下流には、侍のような人がおり赤いつげ櫛を拾ってくれていました。栄一と千代が礼を告げて去ったあと、その人はたちまち岡部の役人に取り囲まれます。栄一は、囚われていた罪人だとそのときに気づくのでした。

栄一は「つげ櫛を拾ってくれた人にもう一度会いたい」と、夜中、岡部の陣屋に忍び込みます。

その夜の陣屋のシーンが、さいたま市にある「市指定有形文化財 永田家長屋門及び簓子塀」です。

永田家長屋門及び簓子塀は、江戸時代のはじめに関東郡代・伊奈忠次が荒川の改修及び新田開発の拠点として陣屋を設置した場所です。

現在の長屋門と築地堀は、江戸時代の後期に築造されたものと考えられています。

簓子塀は「ささらこべい」と読みます。下見板と呼ばれる横板を、刻みをいれた縦の細い木材をはめ込まれています。具体的には、以下の写真のような板張りの塀です。

Googleマップの検索では「永田陣屋跡」と窓に入れてください。

市指定文化財に指定されていますが、現在も居住されている建物です。もちろん内部は見学できません。そこでGoogleマップの航空写真の出番です。非常に広大な敷地内に、立派な寄棟造(よせむねづくり)のお屋敷と森のような庭が確認できます。由緒正しい場所だというのがひと目でわかりますね!

外観のみが公開されています。マナーを守って見学してくださいね。

詳しい撮影裏話は、NHKさいたま局の2020年11月27日のブログ記事に紹介されています!
>>>【吉沢亮主演・大河ドラマ「青天を衝け」ロケの様子をご紹介します!】

<アクセス情報>
・施設名:永田家長屋門及び簓子塀(さいたま市指定有形文化財)
・住所:埼玉県さいたま市西区大字土屋5

血洗島諏訪神社での獅子舞のシーンは、比企郡嵐山町の「鎌形八幡神社」

栄一が9歳のとき、男衆が岡部藩の土方工事要員として駆り出され、農民にとって大切な秋の祭りを中止せざるを得ないときがありました。しかし、祭りは神聖な儀式でありながら、楽しみのひとつでもある行事。

大人は皆あきらめていました。しかし栄一は「みんながうれしいのがいいんだで」のゑいの教えが頭をよぎります。喜作たちと協力しあって、畑で獅子舞を舞うことを決意、村民の前でサプライズで披露します。疲れ切った顔にたちまち光が差し込み、場の空気は明るくなりました。

そして、16歳になった渋沢栄一(吉沢亮)、渋沢喜作(高良健吾)。血洗村の五穀豊穣を願い、血洗島諏訪神社で獅子舞をダイナミックに舞います。

美しく成長した尾高千代(高橋愛)の前で、茶目っ気たっぷりなポーズ! 成長した栄一は相変わらずわんぱくさ。栄一も喜作も村の人達が豊かな気持ちでいることが何よりうれしいのです。

この獅子舞を舞っていた血洗島諏訪神社のロケ地となった場所が、比企郡嵐山町にある鎌形八幡神社です。

鎮守の森に入ると、そこは荘厳な場所。創建が奈良時代末〜平安時代初期頃と言われ、坂上田村麻呂によって建てられたと言い伝えられています。

「貞和の懸仏」「伝木曽義仲産湯の清水」「鎌形八幡神社本殿」は嵐山町の指定文化財として大切に保護され、また春には流鏑馬が奉納されるなど、地域の人々によって伝統行事が引き継がれています。

詳しい撮影裏話は、NHKさいたま局の2020年9月16日のブログ記事をどうぞ!
>>>【吉沢亮さんら 大河撮影の舞台裏】

<アクセス情報>
・施設名:鎌形八幡神社
・住所:埼玉県比企郡嵐山町鎌形1993

まとめ

今回は、ドラマ『青天を衝け』の第1話埼玉ロケ地、さいたま市の「市指定有形文化財 永田家長屋門及び簓子塀」、第2話ロケ地、比企郡嵐山町の「町指定文化財 鎌形八幡神社」をご紹介しました。

いよいよ待望の初回が幕を開けたとき、北大路欣也さん演じる徳川家康が出てきた演出にまず多くの人が驚いたことでしょう! 徳川家最後の将軍=日本史上最後の征夷大将軍・慶喜の家臣が渋沢栄一。

江戸時代から近代への案内役という、大河ドラマとしては破天荒で思い切ったユニークな挑戦でした。

このように、人々があっと驚くような常識を覆すアイデアをいくつも考え実践していくのが渋沢栄一という人物。

作品づくりにも栄一の精神が受け継がれているような気がしてなりません。

渋沢栄一の人生はまだまだはじまったばかり。どのように日の本を変えていくのか、目が離せません。栄一とともに全力で1年間を走り抜きたいですね!

参考サイト:
『青天を衝け』公式Webサイト

※埼玉県内の渋沢栄一を学ぶスポットはこちらの記事でどうぞ!

【2021年大河『青天を衝け』予習】埼玉県の偉人・渋沢栄一を知るスポット5選

※吉沢亮さんが声優を務めた劇場用アニメ作品『空の青さの知る人よ』。
吉沢さんとまったくわからない&歌のうまさ、芸達者ぶりにうならされますよ!

しっとり秋の秩父を堪能!アニメ映画『空の青さを知る人よ』編〜Googleマップで見られるドラマのロケ地特集



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