【川越市】土屋太鳳がサロメを演じる劇場はどこ?映画『累-かさね-』編〜Googleマップで見られる埼玉ロケ地特集
こんにちは! モリスギ!編集部のナナです。
今日は、2018年9月に公開された映画『累-かさね-』をご紹介します。
映画『累』dvd&Blu-rayが本日4/24発売です。豪華版にはたっぷりのメイキングや劇中劇映像、そしてサロメの「七つのヴェールの踊り」ノーカット版などなどの映像特典と、私の描きおろしポストカードも付きます。めちゃくちゃに面白いのでぜひ観てください! pic.twitter.com/bnmECjQMD9
— 松浦 だるま (@darumaym) April 24, 2019
土屋太鳳さんと芳根京子さん。朝ドラヒロインでおなじみの二人がダブル主演。
美しい容姿に恵まれるも演技力はイマイチという若手女優・丹沢ニナを、土屋太鳳さん。顔にある大きな傷がコンプレックス、しかし伝説の女優の娘で天才的な演技力を持つ少女・淵累(ふちかさね)を、芳根京子さんが演じます。
口紅を塗った状態でキスをすると顔が入れ替わるという、不思議な力を持つ口紅がキーアイテム。その口紅の存在を知る丹沢ニナのマネージャー・羽生田が二人を引き合わせて危険な取引をすることに。
ニナと累、二人の私利私欲が合致して新生した女優・丹沢ニナ。コンプレックスと嫉妬にまみれた女二人のドロドロの愛憎劇! 劇中に登場する名戯曲も、二人を象徴する演出となっていて見応えありです!
それでは、作品の魅力と、埼玉のロケ地となった場所をご紹介します!
お品書き(目次)
映画『累-かさね-』はどんな作品?
映画『累-かさね-』は、2018年9月17日に公開された劇場用作品です。
原作は、松浦だるまさんの同名漫画(講談社「イブニングKC」刊)。2009年と2012年の「イブニング新人賞」で優秀賞を受賞し、2013年に「美醜」をテーマとした『累-かさね-』で連載デビュー、コミックは全13巻で累計230万部超のベストセラーに。
監督は、佐藤祐市さん。サスペンス&ホラー作品に定評があり、中でも細やかで繊細な人間ドラマを描くのを得意とされています。代表作は、ドラマ『ストロベリーナイト』シリーズ、映画『キサラギ』など。
「#累 -かさね-」と「#散り椿」で新人俳優賞を受賞された芳根京子さん(@YoshineKyoko)もご到着📸 受賞おめでとうございます❗@kasane_movie @chiritsubaki928 pic.twitter.com/asqqhU46Mp
— 日本アカデミー賞協会 (@japanacademy) March 1, 2019
そして、土屋太鳳さんと芳根恭子さんのダブル主演。顔が入れ替わるといった複雑な設定につき、それぞれ一人二役を演じます。二人の鬼気迫る演技に、一気に引き込まれてしまいますよ。芳根恭子さんは『累-かさね-』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています!
頬から口先に渡る大きな傷跡。“口裂け女”さながらの醜い容姿に大きなコンプレックスを抱える女・累(かさね/芳根恭子)。
母親は、今は亡き伝説の大女優・淵透世(すけよ/檀れい)。母親譲りの天才的な演技力を持つもののバケモノのような容姿に周りから心無い言葉を投げられ続けて、隠れるように生きてきました。
累は亡き母の形見をお守りとして身につけていました。それは、キスした相手の顔を奪うという不思議な力を持った口紅。その力を知る男・羽生田(はぶた/浅野忠信)が母親の十三回忌に来ており、累を自身の運営する舞台演劇を観るよう誘います。
そこで引き合わせたのが、演技力はイマイチだが容姿端麗の舞台女優・丹沢ニナ(土屋太鳳)。彼女もまた自身の実力に悩んでいました。そこで羽生田が口紅の力を使い、二人の顔を入れ替えて「舞台女優・丹沢ニナ」を創り上げて行かないか?と提案します。二人はキスをし、初めて顔を入れ替えます。
一度舞台を観ただけで完璧にセリフを覚え、二人の前で芝居を披露した累。激しい嫉妬を覚えるニナ。二人のコンプレックスと欲望が合致した瞬間でした。顔が入れ替わる制限時間は12時間。朝9時から21時まで顔を交換する奇怪な生活がはじまります。
まずは新進気鋭の舞台演出家・烏合による、チェーホフ『かもめ』のオーディション。奇しくも二人は烏合に心を奪われてしまい…。二人は欲望と嫉妬をむき出しにし、お互いを私利私欲を埋めるために利用していくーーーー。
舞台女優・丹沢ニナの未来は? 次第に対立していく累とニナはどうなって行くのか? 二人を引き合わせた羽生田の本当の目的とは何なのか?
劇中で累=ニナが挑む戯曲、チェーホフ『かもめ』、オスカーワイルド『サロメ』のストーリーも必見。二人を取り巻く状況に酷似し、また土屋太鳳さんの魂のこもった体当たりの演技には終始目が離せません。
「特別な何者かにならなくてはいけないという強迫観念めいた欲求」へのメッセージ性は漫画『累』も映画『累』も共通している。
— 松浦 だるま (@darumaym) February 28, 2019
芳根さんと土屋さんが演じる累、原作の累を根底からわかってくれてるなあと、累の心に寄り添ってくれたんだなあと、映画本編を観て本当にうれしかった。芳根さんは外面の不条理を演技で越えてきた。土屋さんは演技で作品のテーマを見せ場に昇華させた。他の役者さん含め素晴らしいキャスティングだった
— 松浦 だるま (@darumaym) February 28, 2019
作品を観ている間、累とニナの二人に共感を覚えつつ、爆発させてとまらなくなった嫉妬心とその欲望に圧倒されて全身に恐怖を感じ、頭真っ白のまま2時間が過ぎました。
この恐怖は何なのだろうと、答えを探していました。原作者・松浦だるまさんのツイートを見つけたのですが、それが的確に言語化されています。
特別な何者かにならなくてはいけないという強迫観念めいた欲求
累とニナの言動は、近年のSNSの空気感に通じるものがあります。「特別な何者かにならなくてはいけない」と過剰な自分を演じたり、言葉を取り繕ったり。また、写真を“盛って”、充実した暮らしぶりを発信したり。
とはいえ「何者かになりたい」気持ちはあって当然。誰だって理想や憧れを持ち、それを目指して少しでも近づきたいと努力するのですから。
しかし、その方向性が「嫉妬」や「羨望」だけになると、映画の二人のような悲劇がはじまります。自分にないものを無理矢理にでも手に入れようとし、他人を陥れ自分を殺して我欲を優先する人のなんと多いことでしょうか。
幸せとはなんなのでしょうか。累とニナを通して、見えてくるものがあるかもしれません。
Googleマップで、映画『累-かさね-』の埼玉県ロケ地をみてみる☆
映画『累-かさね-』では、埼玉県川越市がロケ地として採用されています。
Googleマップ搭載、ストリートビューの使い方
Googleマップの「ストリートビュー機能」を使って、世界中の名所をめぐることができます。
使い方は簡単ですよ。
1.スマートフォンに「Google Maps」アプリをダウンロード
2.「Google Maps」アプリを開く
3.検索窓で目的地を検索
4.ヒットした地図の左下にある、反時計回りの矢印が書かれた小さな写真をタップ
この流れで、ストリートビューを楽しめます。
見たい景色を見るには、画面をスクロールしたり、拡大したりします。
地図上で見たい場所を長押しすると、赤いピンで指定されます。ストリートビューが見られる場所には小さな写真が左下に出現します。
土屋太鳳(累=ニナ)が熱演する舞台戯曲『サロメ』の劇場は、川越市にある「ウェスタ川越」
(※画像はイメージです)
ニナの顔を借り、女優として開花し認められていく自身に今まで感じたことのない充足感を得ることになった累。この快感がやめられず、12時間だけでは物足りなくなっていきます。
しかし、女優としての名声を積み上げていくことに激しい嫉妬を覚えるニナ。累に顔を貸すことを次第に拒否するようになり、二人はいがみ合っていきます。
ニナに睡眠障害があると知った累は、ある方法で数ヶ月昏睡させることに。その間に世界的演出家の舞台『サロメ』のヒロインを勝ち取ります。長期間の厳しい稽古の後、ついに本番。
その本番の舞台が、川越市にある「ウェスタ川越 大ホール」です。
最新鋭の舞台機構・証明・音響設備 多彩な演出
ウェスタ川越を大きく特徴づける川越市最大の収容人数を誇る約1,700席の大ホールです。このホールは最新鋭の 舞台機構・照明・音響設備を備え、オペラやクラシックコンサート、バレエ、演劇など目的に合わせた多彩な演出 が可能です。また、日本の伝統芸能でもある能・狂言・歌舞伎・日本舞踊など、あらゆる舞台芸術にも対応できます
(※文章引用:ウェスタ川越)
劇中も本格的な舞台でしたので、映画を観ているのか舞台を観ているのか一瞬わからないほどでした。まるで観客のひとりになったかのよう。
機会があれば、最高の舞台を味わいにウェスタ川越に行ってみてくださいね!
大ホール以外にも、屋上や交流広場などが劇中で登場しています。特に野外でのラストシーンはハラハラアドキドキがとまりません・・・!
<アクセス情報>
・施設名:ウェスタ川越
・住所:埼玉県川越市新宿1ー17ー17
・公式Webサイト:https://www.westa-kawagoe.jp/
まとめ
映画『累-かさね-』の埼玉ロケ地は、川越市にある「ウェスタ川越」でした。
人間なら誰しも持つ感情、コンプレックスや嫉妬心、誰かのものを奪い取りたい欲望など。累とニナはそれらが誰よりも強いため、逆にいい意味で「生きる力」を感じました。
行き過ぎると大切な何かが崩壊していくその痛々しい様は、太古から変わることのない人間の業そのもの。どれだけ文明は発展しても、人間の心の醜い部分は変わりませんね。
土屋太鳳さんと芳根恭子さんの鬼気迫る演技が、大きな見どころ。サスペンス作品ながら、何度も観たくなってしまう不思議な魅力を持っています。
ぜひご覧くださいね!
※『累-かさね-』を鑑賞できる動画配信サービス
AmazonPrimeVideo
※累を怪演した芳根京子さん。
反抗期真っ盛りの高校生役で出演した映画『今日も嫌がらせ弁当』はこちら!
舞台となった八丈島の風景も美しいですよ!
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