【映画『のぼうの城』】2万の敵にケンカを売った“でくのぼう”武将にシビれる〜Googleマップで見られるロケ地特集

こんにちは! モリスギ!編集部のナナです。

編集長フジタ
編集長フジタ
そういえば映画『のぼうの城』で石田三成が陣を張ったのが古墳の上。埼玉県の子どもたちがたいてい社会科見学で行く場所だったな。

ふとした会話から、埼玉にちなんだ映画ネタを編集長からポロリ。

ということで、今回ご紹介する作品は、2011年公開の映画『のぼうの城』です。

時は戦国時代。豊臣秀吉による小田原征伐の際に、石田三成が忍城(おしじょう)を水攻めにした史実を元にして制作された、壮大なエンターテイメント活劇!

中でも、狂言界の至宝野村萬斎さんが“のぼう様”を怪演したことで話題になりました。さらには、北海道苫小牧の大湿原を活かした広大なセットと水攻めの迫力あるシーンが鑑賞するすべての人を圧倒し、日本アカデミー賞で最優秀美術賞を受賞しています。

さっそく映画『のぼうの城』のあらすじと、舞台となった埼玉県行田市の忍城、かつ石田三成が陣地を組んだ埼玉(さきたま)古墳群のひとつ「丸墓山(まるはかやま)古墳」をご紹介します

映画『のぼうの城』はどんな作品?

映画『のぼうの城』は、2011年に公開された劇場用作品です。

原作は同名小説の「のぼうの城」(小学館発行)。2008年第139回直木賞にノミネート、2009年本屋大賞2位を獲得、2012年には175万部を突破したベストセラー小説です。歴史小説ファンだけでなく、若年層〜女性層の幅広い支持を集めました。

気になる脚本は、執筆した和田竜さんがみずからつとめています。

そして、監督は、犬童一心さんと樋口真嗣さんの最強コンビ。構想を練ってから映画化実現まで、実に8年の年月を要しました。

水攻めのシーンをリアルに演出するために、北海道苫小牧に広大なセットを構築。さらには堤防も手づくりで築き、エキストラ4000人を集めました。史上最大級の戦国エンターテイメント超大作で、日本アカデミー賞を10部門で受賞したんですよ!


※石田三成の旗印「大一大万大吉」

 「この城、敵に回したほうが間違いか」

天下統一を前にして、豊臣秀吉がたったひとつ落とせない北条勢のガードの固い城。それが、周りを湖で囲まれた「浮き城」の異名を持つ忍城(おしじょう)でした。

戦国時代の武将成田長親(なりたながちか)(演:野村萬斎さん)は、力もなく、才能も勇気もない、かなり頼りない存在。しかし、身分関係なく人と接する大らかで温厚な人柄で、領民からは “でくのぼう” をもじって “のぼう様” と厚く慕われていました。

その“でくのぼう”の男が忍城の総大将となり、石田三成軍と参戦することに。しかし、忍軍500人に対して、石田三成率いる豊臣軍20,000軍

多勢に無勢の、籠城戦のはじまりはじまり。

成田長親率いる忍軍は一度は豊臣軍に服従して、やむなく開城する覚悟を決めようとします。

ところが、豊臣軍の長束正家(演:平岳大さん)が、劣勢の忍軍に失礼極まりない態度をとるやいなや、静かにお怒りの“のぼう様”は「戦いまする」と応戦。

戦の開始を領地の面々に告げる成田長親。「わしが戦にしてしもーた、みんな、ごめーん」とめそめそ泣き、子どもにまで「のぼうは大丈夫か?」と同情される始末です。でも、これまで農民に寄り添ってきた“のぼう様”のためにと、領民一丸となって「エイサエイサオー!」と声をあげます。

誰しも100%敗北する戦とはわかっています。しかし固く結ばれた絆で死力を尽くしていく様子には、一つひとつのシーンに胸が熱くなります。

ところで、長親が豊臣軍と戦うと決めたシーンにこんな原作の一節があります。

武ある者が武なき者を足蹴にし、
才ある者が才なき者の鼻面をいいように引き回す。
これが人の世か。

ならばわしはいやじゃ。わしだけがいやじゃ。

※引用:小説「のぼうの城」和田竜著

農民に寄り添い続けた長親の強い信念を象徴しています。この思いを大切にしたかったからこそ、無謀な戦いをも決意することができたのですね。これぞ真のリーダーの器です。

編集部ナナ
編集部ナナ
こんな名文満載なら、原作も読んでみたいですね

エレファントカシマシが歌う主題歌がかっこいい

主題歌の「ズレてる方がいい」を歌うのはエレファントカシマシ。映画『のぼうの城』のために書き下ろした作品です。

ああ 仮初の夢でもないよりはましさ
どうせ流す涙ならお前と流したい
(中略)
ああ 戦いにこだわって
敗れ行く定めでも
移ろうこの世間にゃあ
ズレてる方がいい

※引用:「ズレてる方がいい」
作詞:宮本浩二/唄:エレファントカシマシ

歌詞が映画の世界観を見事に表現していて、エンディングでじっくりと浸ることができますよ。
MVは、実際に水攻めのシーンを撮影した同じ北海道の苫小牧の場所で撮ったそうです。

Googleマップで、映画『のぼうの城』の埼玉県ゆかりの地をみてみる☆

映画『のぼうの城』のエンディングでは、舞台となった埼玉県行田市の現在の様子が写真で紹介されています。

・湿地帯ならではの広大な田んぼ
・石田堤碑
・行田市忍中学校
・佐間口:佐間1ー9(電柱の住所表示)
・長野口:長野633(   〃   )
・持田駅(秩父鉄道)
・高源寺(正木丹波守が開基した寺)
・丸墓山古墳(さきたま古墳公園内) etc.

映画で歴史を知ってから現地におもむくと、当時に思いを馳せることができて楽しいですね。

この記事では、行田市のシンボルとなっている「忍城」と石田三成が陣地を敷いた「丸墓山古墳」をご紹介します。

Googleマップ搭載、ストリートビューの使い方

Googleマップの「ストリートビュー機能」を使って、世界中の名所をめぐることができます。
使い方は簡単ですよ。

1.スマートフォンに「Google Maps」アプリをダウンロード
2.「Google Maps」アプリを開く
3.検索窓で目的地を検索
4.ヒットした地図の左下にある、反時計回りの矢印が書かれた小さな写真をタップ

この流れで、ストリートビューを楽しめます。
見たい景色を見るには、画面をスクロールしたり、拡大したりします。

地図上で見たい場所を長押しすると、赤いピンで指定されます。ストリートビューが見られる場所には小さな写真が左下に出現します。

行田のシンボル、不落の田舎城「忍城」

忍城は、1478年頃に山内上杉支配下の豪族、成田顕泰(あきやす)が築城しました。

関東七名城【太田城(茨城県)、宇都宮城(栃木県)、唐沢山城(栃木県)、金山城(群馬県)、前橋城(群馬県)、忍城(埼玉県)、川越城(埼玉県)】のひとつになっています。

現在行田市のシンボルとなっている御三階櫓(おさんがいやぐら)は、江戸期の絵図を参考に復元されたもの。TBSドラマの『陸王』でもたびたび登場したお城ですね。

<アクセス情報>
・施設名:忍城(忍城址公園・忍公園)
・住所:埼玉県行田市本丸17-23
・公式Webページ:行田市郷土博物館

石田三成が本陣をおいた「丸墓山古墳」と「石田堤」

映画でも石田三成が小高い丘に陣地を設けていましたが、この舞台が現存しているんですよね。

本陣となった丸墓山古墳は、埼玉(さきたま)古墳群の9基のうちのひとつです。

6世紀前半に造られた古墳で直径105m高さ18.9mの大きさ。9基の中では唯一の円墳です。全国にある円墳では日本最大の大きさを誇るんですよ。

そして、南側(駐車場)から古墳にいたる道が、1590年に石田三成が忍城を水攻めにした時に築いた堤防跡の「石田堤」です。

丸墓山古墳の頂上からは、空気が澄んでいると忍城の天守閣が見えます。

実際に訪れて、当時の石田三成の気持ちになってみてはいかがでしょうか。

そして、この一帯は「さきたま古墳公園」と言って、埼玉の子どもたちが社会科見学で訪れるスポットになっています。埼玉県民にはおなじみの場所なんですね。

春には桜が満開に。とてもいいロケーションです。四季折々の風景が楽しめますよ。お近くの方はぜひとも行ってみてくださいね。

<アクセス情報>
・施設名:さきたま古墳公園
・住所:埼玉県行田市埼玉4834
・公式Webページ:埼玉県立さきたま史跡の博物館

まとめ

映画『のぼうの城』は、時代劇が得意でない方も楽しめる内容となっています。

水攻めのシーンは迫力満点で、過去に本当にこんな大胆な奇策を実行したのかとただただ驚くばかりです。

また、20,000人の敵に対する成田長親演じる野村萬斎さんの水上での演技は、さすがの一言。まるで敵のひとりになったかのような錯覚に陥り、つい画面の中に入り込んでしまいます。

あと、個人的な見どころは、まだ小学生にもなっていない頃の芦田愛菜さん! とにかくすべてがかわいらしくてたまりません。

歴史を学べると同時に、埼玉ゆかりの武将にも触れるきっかけになる名作品。

Amazonプライムビデオにて配信されています。 ぜひご家族でご覧ください!

※野村萬斎さんファンはぜひこの作品も!
でくのぼう武将を演じた野村萬斎さん。
2019年公開映画『七つの会議』では大企業のサラリーマン役に!
はじめはダラダラリーマンかと思いきや、企業犯罪とたたかう渋くミステリアスな役柄にシビれます・・・!

半沢直樹制作陣が集結!【映画『七つの会議』】Googleマップで見られる埼玉ロケ地特集



書いた人

関連記事一覧

nabe