バレンタインに観たい!スイーツが食べたくなる映画3選
こんにちは! モリスギ!編集部のナナです。
2月。2月と言えばバレンタイン。この言葉を目にしただけで甘い香りが漂ってくるようですね。
今回は、バレンタインについ観たくなってしまう、スイーツがたくさん登場する映画を、3作品ご紹介します。
『チャーリーとチョコレート工場』
バレンタインと言えば、チョコレート。 チョコレートの映画と言えば、『チャーリーとチョコレート工場』を真っ先に思い出す方もおられるのでは?
主演・ジョニー・デップの怪演と、ブラックジョークに満ちた不思議な世界観がとても魅力的な作品です。 観終わったあとは、あの独特なチョコレート工場に行ってみたくなってしまうかも。
「ウォンカの工場ついに公開!幸運な5人の子供たちに見学を許す」。ウォンカ製のチョコレートに入った”ゴールデン・チケット”を引き当てた5人の子供とその保護者を特別に工場に招待すると、工場主のウィリー・ウォンカ氏が異例の声明を発表!
Rating G (C) 2005 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
※文章引用:AmazonPrimeVideo
ウォンカ社のチョコレートは世界一のシェアを誇り、子どもたちが夢中になる大人気の絶品チョコレート。 でも、どうやって製造されているのかは、完全なる企業秘密。 わかっているのは、ウィリー・ウォンカという人がショコラティエ兼工場長ということのみ。
その謎に包まれている世界的チョコレート工場から、ある通達が世界中に発信されました。「ウォンカ製のチョコレートに入った“ゴールデン・チケット”を引き当てた子ども5人とその保護者を、特別に工場見学ができる」と。
運良くチケットを手にしたのは、貧しい家庭に育つも家族愛に包まれた素直な少年・チャーリーの他4人。食いしん坊の肥満の男の子、お金持ちでワガママな少女、自信家の空手少女、テレビやゲーム漬けの少年。見事にクセモノだらけ。
チャーリー以外欲望むき出しの彼ら。その狙いは、見学後一人だけ選ばれる「特別賞」です。 しかし、工場長のウィリー・ウォンカもまた、クセが強くヘンテコな言動ばかり繰り返す紳士だから、さあ大変。
ついに秘密の扉がひらかれたウォンカのチョコレート工場。チョコレートの滝と川がトロリと流れ、芝生や樹木はキランときらめく飴細工。キノコの中には、たっぷりのベリージャムがかくれんぼ。甘い香りがただようファンタジーワールドに胸が高鳴ります。
と思ったら、おじさんの顔をした小人?妖精?がたくさん登場! 不思議な彼らの名前は、ウンパ・ルンパ。 よく働き、踊って歌って、芸達者。 つい一緒に体を動かしてしまう。 チョコレートの川をシンクロナイズドスイミングさながらに華麗に泳ぐ姿にはもう大爆笑!
スイートなのに、不穏で不気味なヘンテコワールド。ファンタジーでもありホラーでもありながら、真のテーマは家族愛。不思議に定期的に見返したくなるほどの不思議な中毒性があります。
スイーツでつくられたチョコレート工場は、まるでグリム童話『ヘンゼルとグレーテル』の「お菓子の家」。どことなく不気味。何かのワナなのでは?と考察するのもまた楽しい。
板チョコ片手に、気楽な気持ちで楽しめるスイーツ映画です。ゾワっとするシーンも含めて大笑いしまいましょう!
◆作品概要◆
『チャーリーとチョコレート工場』
上映日:2005年9月10日(日本)
監督:ティム・バートン
原作:チョコレート工場の秘密(ロアルド・ダール)
脚本:ジョ・オーガスト
キャスト:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィット・ケリー、ヘレナ・ボナム=カーター、ノア・テイラー、ミッシー・パイル、ジェームズ・フォックス、ディープ・ロイ、クリストファー・リー、アダム・ゴドリー他
音楽:ダニー・エルフマン
◆動画配信サービス(2022.2.9現在)
・AmazonPrimeVideo、U-NEXT、Netflix、Hulu、ABEMA、TSUTAYA TV(定額見放題)
・Rakuten TV、TELASA、dTV(レンタル)
『ノッティングヒルの洋菓子店』
10代30代60代の世代も考え方も全然違う女性3人とパティシエ希望の男性。 映画『ノッティングヒルの洋菓子店』は、愛する故人への思いと共に集まり、ぶつかりながら手を取り合って小さな洋菓子店を切り盛りしていくストーリーです。
登場するスイーツは、華やかなフランス菓子から家庭でつくる焼き菓子まで、実にバラエティ豊か。胸がキュンとなるローズマカロン「イスパハン」。ほろ苦オレンジピールが大人の味わい、チョココーティングも美しい「オレンジヴァローナ チョコレートムース」。ジェノワーズ生地にいちごクリームが挟まれた「いちごのフレジエ」。
「並んでるケーキはよく知らない。でも故郷のお菓子なら食べてみたい」。 ラトビア出身の配達員のこの言葉をきっかけに、洋菓子店「LOVE SARAH」のスイーツは大きく変化します。
ラトビアの「クリングル」、イタリアの「パンフォルテ」、オーストラリアの「ラミントン」。そして、日本の「抹茶ミルクレープケーキ」。見た目はとても素朴。でも食べた人にとっては、なつかしいふるさとの味に思わず笑みがこぼれるお菓子。
「80のお菓子で世界一周」のコンセプトを新たに掲げた「LOVE SARAH」。ノッティングヒルの住人だけでなく、悲しみに暮れた「LOVE SARAH」の当事者たちをも、前向きに変えていきます。
(C) FEMME FILMS 2019
ロンドン、ノッティングヒル。名店で修行を積んだパティシエのサラと親友のイザベラの2人は、長年の夢だった自分たちの店をオープンすることに。ところが事故でサラが急死。夢を諦めきれないイザベラとサラの娘クラリッサは、絶縁していたサラの母ミミを巻き込んで、パティシエ不在のまま開店に向けて走り出す。そんな3人の前に現れたのは、ミシュラン二つ星のレストランで活躍するスターシェフのマシュー。20年前、ガールフレンドだったサラから逃げた過去を持つ彼は、あることを償うためにパティシエに応募してきたのだ。それぞれの想いを抱えた4人は、果たしてサラの夢を叶えることができるのか――。(C)FEMME FILMS 2019
悲しみはスパイス。喜びは隠し味。
あなたの想い出、お菓子にします。
(※日本映画公開用のキャッチコピー)
カラフルなスイーツと、世界各国の素朴なお菓子。そして美しいノッティングヒルの街並み。マルシェや店先の蚤の市など、ひとりで旅行している気分も味わえる、ちょっぴりおしゃれな映画。
愛する故人の志を軸に世代の違う3人の女性が手を取り合い、洋菓子店オープンに向けて奮闘しつつ自分たちの人生を再構築していくストーリー。好きなお菓子とコーヒーをおともにしてゆったりとした気持ちで観てほしい作品です。
登場するお菓子は、ロンドンの有名デリ「Ottolenghi(オットレンギ)」全面協力によるもの。本格的なスイーツが、ストーリー展開のいいアクセントになっています。
さらに、日本人として注目したいお菓子が、抹茶ミルクレープ。 日本代表スイーツとしては思わず「なぜ?」とツッコミたくなります。
でも実は、物語を大きく動かすキースイーツなんです。なぜ抹茶ミルクレープが採用されたのかは、作品をチェックしてみて。その理由を想像すると、思わず笑ってしまいますよ。
◆作品概要◆
『ノッティング・ヒルの洋菓子店』
上映日:2020年12月4日(日本)
監督:エリザ・シュローダー
脚本:ジェイク・ブランガー
キャスト:セリア・イムリー、シャノン・ターペット、シェリー・コン、ルバート・ベンリー=ジョーンズ他
配給:アルバトロス・フィルム
公式サイト:https://nottinghill-movie.com/
(c)FEMME FILMS 2019
◆動画配信サービス(2022.2.9現在)
・AmazonPrimeVideo、U-NEXT、Rakuten TV、TELASA、ビデオマーケット、TSUTAYA TV(レンタル)
『洋菓子店コアンドル』
雑貨のようなケーキがお行儀よく並んだ、おしゃれなケーキ屋さん。いくつ歳を重ねても、そこはまるで夢の国。「ケーキを口にしたすべての人たちが、笑顔になってほしい」。毎日そんな想いでケーキをつくるパティシエの世界をのぞけるのが、映画『洋菓子店コアンドル』です。
チョコレートクリームが挟まれた「ミルフィーユ」。 ふわふわの雲のようなメレンゲがちょこんとのった「タルト・リュバーズ・フレーズ」。グラデーションになったしっとりパープルカラーが夢のよう「カシス・フロマージュ」。カリカリさくさく、こんがりきつね色が香ばしい「ガレッド・デ・ロワ」。
どれもこれも、映画に登場するケーキです。パティシエが丁寧にケーキをつくりあげる手つきにもフォーカス。すぐにでもケーキ屋さんに走って、イートインでゆっくりと堪能したくなること間違いなし。
(c)2010『洋菓子店コアンドル製作委員会』
伝説のパティシエと呼ばれながら、8年前にある理由でスイーツ界から身を引いた十村遼太郎。今は製菓専門学校の講師をしながらスイーツ評論家をしているが、心に闇を抱えている。昔馴染みのパティシエ、依子が経営する洋菓子店「パティスリー・コアンドル」に立ち寄った十村は、恋人を追って鹿児島から上京したケーキ屋の娘、臼場なつめと偶然出会う。見習いとして「コアンドル」で働き始めるなつめ。依子や仲間たち、常連客に支えられながら、一生懸命に自分の居場所を見つけようとする彼女の姿に、十村の心は動かされ、少しずつ過去と向き合い始めていく。そんなある日、依子が怪我をしてしまい、「コアンドル」は最大のピンチを迎える・・・。
(c)2010『洋菓子店コアンドル製作委員会』
甘くない人生に、ときどきスイーツ。きっと幸せになれる。
(※映画のキャッチコピー)
恋人をおいかけて上京、失恋して居場所をなくした臼場なつめ(蒼井優)。
伝説の天才パティシエとして活躍していたものの、8年前の交通事故で娘を亡くし、ケーキづくりをやめた十村遼太郎(江口洋介)。
フランス人の夫ジュリアンと小さなケーキ屋さんを経営するパティシエ・依子(戸田恵子)。
独立志望を持ちつつ洋菓子店コアンドルで技術を磨く、堅物ケーキ職人佐藤マリコ(江口のりこ)。
キラキラと美しく輝くケーキ。つくる人たちの存在までもが華やかに見えてきます。だけど、それは心の葛藤とともに技術を磨いていることが、映画を通して少しずつわかります。
理想とする人生を歩みたい。誰かに思いをぶつけて、結果傷つけあうこともたくさんある。イライラする。逃げたくなる。大の大人になって、素直になったり感情的になったりするのは正直恥ずかしい。
でも仲間や周りの人たち支えのおかげで、目をそらして逃げてきた現実と向き合えることもある。闇の中に見つけたちっぽけな光をつかみたくて、おそるおそる踏み出す一歩。歩み出せばつながる、“きっと幸せになれる”道に。
キラキラしたケーキに心ときめきつつ、自分と同じように苦悩しながら生きる人たちに共感して勇気をもらう。「自分の人生もきっと悪くない」、そんなふうに感じられるスイーツ映画です。
◆作品概要◆
『洋菓子店コアンドル』
上映日:2011年2月11日
監督:深川栄洋
脚本:深川栄洋、いながききよたか、前田こうこ
キャスト:江口洋介、蒼井優、江口のりこ、尾上寛之、粟田麗、山口朋華、ネイサン・バーグ、イアン・ムーア
主題歌:ももちひろこ『明日、キミと手をつなぐよ』(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
配給:アスミック・エース
公式サイト:https://www.asmik-ace.co.jp/lineup/2178
(c)2010『洋菓子店コアンドル製作委員会』
◆動画配信サービス(2022.2.9現在)◆
・AmazonPrimeVideo、U-NEXT、TSUTAYA TV(レンタル)
バレンタインに観たい!スイーツを食べたくなる映画3選まとめ
「チャーリーとチョコレート工場」、「ノッティングヒルの洋菓子店」、「洋菓子店コアンドル
」、3つのスイーツ映画をご紹介しました。
3作品を鑑賞して印象的だったこと。それは、スイーツが人生で苦しく悲しいことがあったときの“スパイス”だということです。
具体的には、疎遠になっていた人と再びつながったり、あきらめていた夢に関係する人との交流がはじまったり、新しいアイデアがふってきたり。スイーツを軸に少しずつ広がる未来とオープンになる心に、観ている方はワクワク。
そして、スイーツを一口頬張れば、しあわせに満ちて明日へのエネルギーに。
観て楽しみ、その余韻をみずからの人生にもグラデーションのように堪能できるのは、とてもしあわせな経験でした。 みなさんも、スイーツ映画でおいしいひとときを。
書いた人