【夏の絶品レシピ感想】桃と山椒の奇跡のマリアージュ。チーズケーキ王子が教えてくれた意外な組み合わせ

こんにちは!モリスギ!編集部のナナです。
今日の「美味しいコラム」は、「意外な組み合わせ」というテーマでお届けします。

突然ですが、夏に食べたいさわやかな食べ物といえば何ですか?
個人的な推しは「スパイスカレー・うなぎ(山椒たっぷり)・桃」です。

そんな私が、こんなツイートを見つけてしまいました。

<桃×モッツァレラ×山椒>の組み合わせに正直「ウソやん」とツッコミつつ、おしゃれなカフェでしか食べられそうにないこのレシピを試したくなりました。

結果、最高においしかったです。桃モッツァレラサラダの意外なおいしさの秘密もあわせてレポートします。
桃が手に入りやすい季節の今!ぜひともお試しください。ではどうぞ。

桃モッツァレラレシピ考案者、田村浩二さんとは?


※画像引用:田村浩二さんnote

まず、桃モッツァレラレシピをツイートした田村浩二さんをご紹介します。

田村浩二さんは、チーズケーキ専門店「MR.CHEESECAKE」の代表取締役兼オーナーシェフです。
「世界一じゃなく、あなたの人生最高に。」のキャッチコピーが自然と溶け込む「MR.CHEESECAKE」のチーズケーキ。

実際に公式サイトで見るチーズケーキは、シンプルでありながら、アイスケーキのようなバターのようなずっしり&濃厚さ。水分たっぷりめのしっとりした断面からあふれでるシズル感。じゅるじゅる。

 

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チーズケーキ好きならば、体験せずにはいられなくなることでしょう。

発売日には即完売、今や「幻のチーズケーキ」とも言われるチーズケーキを考案したのが、シェフの田村浩二さんです。

・18歳 新宿調理専門学校に入学
・20歳 東京3ヶ所のレストランで9年間修業
・29歳 フランスに渡り2年間修業
・31歳 帰国、ミシュラン星付きのレストランでシェフ就任
・32歳ゴーエミヨジャポン2018年「期待の若手シェフ賞」受賞

料理人としての実績と信頼を積み重ねてきた、筋金入りの料理人なんです。

「料理はちょっとしたコツと知識でわらっちゃうほどおいしくなる」

さらに、この輝かしい経歴をお持ちでありながら、なぜか肉じゃがのレシピ本を出版しておられます。

『フレンチシェフが作る「人生最高‼」の肉じゃが』

出版背景には、田村さんのこんな思いがあります。

「料理は、たのしいからやるという人を増やしたい」
「料理はちょっとしたコツと知識でわらっちゃうほどおいしくなることを伝えたい」

シェフとしてレストランでの非日常の食体験をしてもらうのでなく、家庭料理のプレイヤーを増やしたいとの野望のほうが強かったんですね。

また、レストランシェフを退き「MR.CHEESECAKE」をスタートしたきっかけも根っこは同じ。

「母が毎年誕生日につくってくれたチーズケーキを、レストランに来ないような人にも食べてほしい」との思いがあふれ出た行動の結果なのです。

食や食文化への深い思考と哲学の持ち主「Food Expander(フードエキスパンダー」としての田村浩二さんの元には、コアなファンが多く集まってくるんですね。

田村さん版「桃モッツァレラ」に欠かせないスパイス、山椒

次に、今回チャレンジした「桃モッツァレラサラダ・山椒風味」の山椒を深く掘り下げていこうと思います。

まず、桃モッツァレラサラダを検索すると、料理研究家の内田真美さんが2014年にはじめて考案し、一躍話題になったのだとか。意外にも歴史があることにびっくりしました。

料理アンテナがピンピン張っている方々にはめずらしいレシピでもなかったようで、<夏の絶品レシピ>としてよく紹介されているようですよ。

編集部ナナ
編集部ナナ
勝手に令和に生まれたレシピかと思ってたヨ

でも、田村浩二さんレシピでいちばんのオリジナルポイントは「山椒」です。

山椒という和ハーブ

山椒と言えば、うなぎにかけたり、ちりめん山椒といっしょに煮詰められるあの緑のつぶつぶです。

個人的な思い出としては、たまごどうふに乗せるために、庭から山椒の葉っぱをとって手のひらでパン!として香りを立たせるのがこどもの頃の仕事でした。

山椒の魅力は、プチっと噛むとくる後味ビリビリ感。実際に、ちりめん山椒をごはんにたっぷりかけて舌がじんじんしびれるほど痛気持ちいいのが好きです。

そんな口内で暴力的な刺激を炸裂する山椒の木は、意外にもミカン科に属しています。実のつぶつぶの由来もうなずけます!

ミカン科ということで、実は柑橘類にあたるのですね。スパイスになると香りが高く、さらにさわやかな風味が口に広がり、料理の幅が広がるというわけです。

また、山椒のフルーティーな香りに誘われて、アゲハ蝶の産卵する場所に選ばれます。近年では、アロマ業界で精油の原料として採取活用されています。

さらにはすりこぎにもなったりする実用物で、なかなかデキるやつです。「山椒は小粒でもぴりりと辛い」とはよく言ったものですね。

田村浩二さん版「桃モッツァレラ山椒風味」をつくってみた

さて、おまちかねの桃モッツァレラ実食編です。冒頭のレシピを、もう一度確認しましょう。

桃モッツァレラ山椒風味の材料は、以下です。

・桃
・モッツァレラチーズ
・オリーブオイル(小豆島の青い香りのものがベスト)
・塩
・カシューナッツ
・山椒(ミルタイプ)

 

まず、モッツァレラを手でちぎります。たまごみたいで、ちぎると何か破ってるような感じ、初めての経験です。

岡山の白桃を買ってみました。なんてすべすべな色白のおしりなんでしょう。皮も気持ちいいくらいにすーっと剥けます。

美しいです、きれいです。桃を一口大に切っていきます。

すべての材料をボウルに入れて、あえたらできあがり。最後の仕上げにミルタイプの山椒をしっかりとゴリゴリしましょう!

編集部ナナ
編集部ナナ
めちゃくちゃおしゃれなんできたやん・・・

器もフランスのアンティークリム皿を出して、雰囲気を味わってみました。

お料理の見た目だけで満足度が高いです。ただただ眺めているだけで、上品な色合いにうっとり癒やされます。涼やかな風がサラサラと吹いて、頬をなでていきます(妄想)。

目で楽しんだあとは、全部の材料をひとくち、ぱくっ。

きました、口の中が、絶妙なハーモニーに包まれました。

さわやかな桃の甘さとジューシーさ、モッツァレラの淡白さ、カシューナッツのコリっとした甘さ、全体を包み込む塩とオリーブオイル、後味に山椒のさわやかさ・・・

なんでしょう、食材どうし、全然ケンカしていないんですよ。見事に調和していて、感動すら覚えるレベルです。

山椒は不思議とまったく辛くありません。フルーティーさをもっと欲してしまい、なんと追い山椒してしまいました。
舌もビリビリせず、です。

ちょっと反省点をあげるとするならば、すべての食材をしっかりと冷やしておくべきでした。
冷えているほうが断然においしいです。

そして、可能であれば誰かといっしょにおいしさをシェアしてくださいね。おいしさが更にアップするはずです。

(ちなみに私はひとり寂しく、うおーっ!と感動の声を出し、うんうんうんと頷きまくり、夏休み中の娘に変な目で見られるのでした・・・トホホ)

まとめ

桃と山椒の組み合わせ、おいしいなんてウソだろう!?と疑心暗鬼になる方は一度でいいので試してください。

レシピ考案者田村浩二さんはおっしゃいます。「料理はちょっとしたコツと知識でわらっちゃうほどおいしくなることを伝えたい」と。

料理人のチャレンジ精神旺盛な姿勢と確かな知識が無料で見ることができ、気軽に試せる時代です。百聞は一見にしかず、体験してみると、新たな世界が広がります。

私は、今回の経験をきっかけに躊躇なくフルーツをサラダにするでしょう。ちょっと風味がほしいわというときは、どんなおかずにも山椒をふりかけてみるでしょう。

夏の果実、桃!今しか食べられないフルーツです。ぜひお試しください!

おまけ

つくった1日後に、最適解がアップデートされたとのツイートを発見しました。
すだち果汁を追加するとさらにおいしくなるのだそうです。。みなさんは忘れないでくださいね!



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nabe